ひとりだとツライ楽器

ひとりだとツライ楽器 といえば、私は真っ先にヴァイオリンを挙げます。

ヴァイオリンは、ご存知の通り音程楽器。その名の通り音程を取るのが大変でして、ド、レを正しく出せるようになるだけで数か月、数年かかる楽器です。それを曲を弾けるようになろうとするには何年もの月日が必要なのです。

ピアノで「この曲だけ弾けるようになりたい!」とヴァイオリンで同じことを言うのでは、難易度が全く違います。ピアノなら、ポップス系ならまぁ、とOKすることもありますが、ヴァイオリンは1曲ちゃんとした曲を弾けるようになるのがホントに大変なのですよ!!!

これを前提に、ヴァイオリンのソロ(ひとりで弾くことね)はとてもとても難しく、音大を出た人でミナトに演奏面接に来る人で3人にひとりくらいは「ピアノ伴奏はだれかいらっしゃるのですか?」と聞くほど難しい。

逆に簡単な楽器はどう見てもピアノでしょう。ド押したら音の質はともかくド出るから。フルートやチェロ、サックス、クラリネットもまぁなんとか。でもヴァイオリンは本当にどうにもならない難しい楽器です。

だからこそ、大人から始められる方に聞かれた時、私は「弦楽器であればチェロのほうがすぐ上達しますよ」とお勧めしております。こんなこというとチェロの人に怒られそうですが、少なくとも素人から聞いた感じであればチェロやフルート、サックス等のほうがすぐ伸びた感はあります。

なかなか伸びないのがピアノ、それよりさらに伸びないのがヴァイオリン・・・。時間かかるのですこの楽器は。しかしそのかわりに完成すると深い感動を与えてくれるのもやはりヴァイオリンの醍醐味であるともいえるでしょう。ヴァイオリンするなら、誰かしらお友達でピアノ弾ける人作っておかれると楽しいかもしれませんね。DUO(二人で弾くこと)で弾くのとソロで弾くのとだと気持ちの面でも大違い!

これから楽器をはじめようかなと思っておられる方のご参考になれば幸いです。