石をどうやって1万円で売りますか?

先生と話していて、

「友達で営業職に就職しようとしたら、『道端にあったただのこの石をどうあなたはお客さんに1万円で売りますか?』と聞かれたらしいんです。どう答えます?」

こんな話題が出ました。

なるほど、つまりなんでもないものをどうやって売るかということを聞くテストなんだなと自分なりに理解しました。

自分なりに考えてみました。

「アメリカでもストーンオブジェが注目されています。都会の中に自然を感じるものとして、植物もいいのですが水をあげたりしないといけませんからメンテナンスが大変です。

石にも表情があって、あなたにこの石がぴったり相性がいいんです。パワーストーンという言葉があるように石には不思議な力が秘められているものなんです。3万円定価で販売していますが、今決算セールで半額にしているんです。これを逃したらあなたにぴったりくる石は一生あなたの前に現れないかもしれません。

もしご希望されるなら特別に1万円でお譲りしますが、宜しければいかがですか?」

こんな感じかな?でも実際に先生に伝えた回答は、

「売ってこいといった人に石を投げつける」

でした。それはさすがにまずいとして、

「売らない」

これが私の回答でした。

単に口がうまい営業マンが商品を売ったところで意味ありますかね? 人の役に立つ商品でなければ買わされた人は損をしますし、もっといい商品を開発すればいいと思います。もっともこれは営業として働くための試験なのでそこはスルーすべきなのかな?どうせ売るなら最高に相手のためになるものを販売したいですね。

良くも悪くも音楽教室は先生が7~8割のウェイトを占めていると思います。その先生の選考基準がどんどん上がってきていまして、藝大・桐朋(日本でNo.1,2と言われている音大)卒当たり前というすごいレベルになっています。音大だけではないんですがこれらを卒業された方はやはり素晴らしい音楽家が多いですから。うまいだけでなく人格面も非常に重要。

話を戻しますが、ちょっと微妙だな、この先生と感じたら最近特に厳しく、生徒さんに紹介しないようにしています。面接のときにはいい先生だと思っても精神状態が不安定だったり何かしら兆候が見えたら、生徒さんにご紹介は控えています。相手に何かを販売したりご紹介するときは、こちらしか内情がわからないのだから常に正直でなければいけないと思っています。

玉石混合といいますが、石ではなく玉だけご紹介したい。このように考えていますので体験レッスンでハズれることはまず!ないと断言できます。

結果的に宣伝みたいになってしまいましたが、要は相手のことを最大限考えて仕事をするほうが全員にとってハッピーですよね♪というお話でした。