道端での演奏について

実は、ミナトでは路上を音楽家で埋め尽くそうという計画がありました。しかし、それは頓挫しました。

なぜならば、日本には「道路交通法」があるからなのです。警察に問い合わせたら、あらゆる演奏は路上で禁止されているということでした。だから路上で演奏する時には、ギターだろうがヴァイオリンだろうが、等しく通報したらしょっぴかれてしまうわけです。

日本でイマイチ音楽が浸透しない理由がここら辺にあるのかと思います。かといって路上でドラムたたいていたら確実に迷惑なわけで、へたくそなヴァイオリン弾いていても確かに迷惑。しかしそれは周りの聴衆が判断すればいいとも思うのですが、日本では少なくとも完全な違法行為になってしまいます。

それでは、ホールではどうかというと、区民ホールはボランティアでないと貸してくれないんですね。少なくとも港区では、ボランティア団体として登録して、かつ毎月なぜかどこかのホールを使わないとホール貸してくれないというルールになっています。

そうすると、当然ルールを守らない音楽教室なんかが区民センターにはボランティアで~すと申請して発表会費用を生徒からとって、ほぼネコババに近い状態で激安でホールを借りて発表会をする。個人の音楽教室でのこの方法をよく使っている教室ありますがまったくルール違反です。区ももっとしっかり管理してほしいものです。

だいたい区も言ってることがおかしいと思うんですよ。税金で600人も収容できるホール作っておいて、ボランティア、お金とらない人でないと利用できないって。誰が無料で600人も集めてわざわざ演奏会やるかっての!せいぜい10~20人位でしょう。しかしだからといってそれに便乗して教室がウソついて発表会そういうホールでやるのはそれもまた許されないと思います。生徒全員ルール違反に巻き込んでいいはずがないですね。

堂々と、ホールを貸し出せば税金としてそれがほかに生きるわけで、音楽教室も大助かりで音楽がまた広がっていくわけです。そういう意味では、都内の有料の音楽ホールには心からの敬意を表したいと思います。音楽は、楽器と響きが合わさって完全なものとなるので、ホールがないととても難しいものですから。

ホント、クラシック音楽を広める環境が日本はできていなさすぎるので大変なことも多いですが、高いですがサントリーホールや7月に発表会やる浜離宮のホールなど、素晴らしいホールがあることにただただ感謝です。いいホール、もっともっと日本でたくさん増えてほしいものですよね。