「~ですが、御社の信用調査にお伺いしたいのですが」
こんな電話がありました。
話をよくよく聞いてみると、クライアントに依頼されている調査会社のようで、ミナトに興味があるクライアントさんが調査依頼をかけてきた模様。
「ちなみにクライアントは法人ですか、個人ですか?」
「法人です」
クライアントの詳細は教えてもらえませんでしたが、可能性を想像してみました。
1.演奏を頼みたい企業さん
2.ライバルの音楽教室さん
1.演奏を頼みたい企業さんであれば、慎重な企業さんなのかしら?演奏のご依頼をいただけるのはありがたいですが、企業信用調査されたところで全然儲かっていないことが分かって逆にマイナスになるのでは(苦笑
2.わざわざ信用調査をかけるような法人の音楽教室さんがいて下さるのであればむしろ光栄でありますが、この線も否定できない?
「なんだか情報を公開するのは気持ち悪いですねぇ」
「新規のお客さんにつながるパターンがすごく多いので、ぜひご協力いただければ」
「いえ、うち今生徒さんいっぱいだし積極的に新規の生徒さんや演奏依頼受けていないんですよね。調査は拒否されたとお伝えください」
「その場合でも現地にお伺いすることになってるんですよ」
「いえ、お教室には小さいお子さんもいますし男の方がスーツで来ただけで緊張したりします。そんなに受付スペースも広くありませんし、生徒さんの迷惑になりますので、来ないでください」
「・・・」
音楽教室や音楽事務所というのは、一般的な企業とちょっと違うと思うんですよね。やる気がある生徒さんがいらっしゃるから、その熱意にこたえて先生も演奏する。演奏依頼でもそうで、こうこうこういう感じでぜひよい音楽が聴きたいので、というご依頼をいただいて、それに真摯にお答えするのが音楽事務所だと思っています。
お客さん気分で「お金払ってあげてもいいわよ、そのかわり教え方上手く教えてね」「金さえはらえばいいんだろ」こういう考えの方はクラシック音楽業界にはなじまないのではないかと思います。別に新規の生徒さんや演奏依頼がなんでもかんでもほしいわけではないのです。
まず生徒さんの上手くなりたい!という意欲や演奏依頼の方のお気持ちありき、そういうミナトでありたいと考えてます。