この時期特に、「ピアノの鍵盤が戻らない!」という現象が起きることがしばしばあります。
これは、ピアノの整備不良ではないのかというお声をいただきますが、そうであることもたまにはあるのですが、たいていの場合、「湿気」が原因であります。鍵盤は戻っても音がなんだかおかしいということはしばしばあります。
ピアノは木材ですので、水分を吸収します。そうすると気がぼよぼよになって、他の部品に干渉し戻りにくくなるということです。
ひとつの方法としては、エアコンをドライにすること。そして、乾燥剤を置きまくること。ピアノの中に乾燥剤を入れること。とにかく乾燥させることが大切です。
でも、何より大切なのは、「人が入りすぎないこと」。ピアノ練習室では、1人はいるとそれだけで5%~7%程度の上昇がみられます。乾燥剤で1%下がるか下がらないかなので、湿度が高いところに加湿器を置いているようなものなのです。相当必要がない限り、多人数で入られないことを、強くお勧めいたします。
感覚的には、ドライにして、乾燥剤大量にいれるのと、人ひとり入るのと、同じ位 ピアノにとって湿度が上下している気がします。ミナトピアノ練習室や、ご自宅にお持ちの方はご自宅のピアノのお手入れの際に、ご参考にしていただければ幸いです。