頭、使ってますか?
よくレッスンの時に私が先生に言われる言葉です。これは全ての楽器に共通すると思います。まじめにうまくなりたいならば、頭を使わなければいけません。なんとなく感性で弾くのは、絶対にいけません。
ピアノであれば、どの部分をf、pにするかから始まり体をどう使い、ヴァイオリンであればどのタイミングで肘を入れ、共鳴を狙ってポジション移動し弦を押すか、管楽器であればアンブシュアをどう作ってから音を作るか。特にピアノ以外の楽器は音作りが大切です。ピアノももちろん音作りはありますが、他の楽器ほど顕著ではありません。余談ですが、これをピアニストに話したら反論されましたが、ヴァイオリンを持たせてみたら、納得していました。ピアノならば3歳児が押してもドを押せばまがいなりにもドが出ますが他の楽器の皆さんはお分かりの通りそうではないですから。
楽器を演奏する中で、考えるという行為は演奏の根幹をなすと思います。そして、それを何度も繰り返し、積み上げていく作業があって、初めてしっかりとした演奏になります。例えるならば感性だけで作った曲は、設計図なしになんとなく素人が建てた家、考えて弾いて積み上げた曲は一級建築士が設計し優れた大工が作った家という感じでしょうか。
ご参考になれば幸いです。