【3.11に寄せて】世界三大テノールが歌う「ふるさと」

東日本大震災から今日で14年が経ちました。2011年3月11日、東北地方を中心に未曾有の災害が日本を襲い、多くの命が奪われました。大地震と、それに伴う津波、原発の事故で苦しんだたくさんの人々に想いを寄せ、この記事を書きます。

震災後、日本に勇気と希望を与えてくれたものの一つに音楽の力があります。「花は咲く」といった復興ソングも耳になじみがある人も多いのではないでしょうか。

私が特に印象的だったのが、世界三大テノールの一人であるプラシド・ドミンゴ氏が震災から約1カ月後の2011年4月、多くのアーティストが公演をキャンセルする中、予定通り来日し、日本への深い愛情を示してくれたことでした。

ドミンゴ氏は東京での公演を決行し、被災者への祈りを込めて、日本語で「ふるさと」を歌いました。
世界的なオペラ歌手が日本の童謡を歌うその姿に、多くの日本人が涙したことを覚えています。音楽には言葉を超えた力があり、その旋律は私たちの心に寄り添い、癒しをもたらしてくれました。

故郷を思う気持ち、大切な人々への想いが込められたこの曲が、偉大なアーティストによって歌われること。それは世界中の人々が日本と共にあるというメッセージでもありました。

https://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201104110006

14年が経ち、被災地の景色も少しずつ変わり、復興が進んできました。
しかし、故郷や家族を失った人々の心の傷は消えることなく、今もなお支援を必要としている人々がいます。

ミナトに通っている生徒たちも、多くの子どもの生徒たちが「3.11」の後に生まれており、中学生でも「3.11」は教科書の中の出来事のようです。だからこそ、私たちは3月11日を忘れず、未来に繋げていかなければなりません。

「ふるさと」の歌詞にあるように、「志を果たして いつの日にか帰らん」。
日本の「ふるさと」が、これからも希望に満ちた場所であり続けることを願いながら、今日という日を迎えたいと思います。

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