ミナトピアノ練習室のピアノは、どういう基準で選んでいるのですか?という問いをよくいただくのでお答えしたいと思います。
ズバリ、「いいピアノです!」といっても曖昧すぎるので、もう少し説明いたします。
1.リニューアルピアノ
楽器は、基本的に古くなれば古くなるほど価値が上がるものなのです。例えばヴァイオリンの何億円もするような楽器は250年以上前に作られたものが多いように、基本的に木の楽器は古いほど価値が上がります。逆に管楽器等は下がる一方です。
ヴァイオリンならば分かりやすいのですが、ピアノは特殊な楽器でして、内部は消耗品、外部の木の部分は価値が上がるのです。また新品のピアノはいい音を出すのに数年かかるともいわれています。必ずしも新品ピアノ=いい音がするわけではないのです。
従いまして、ある程度古いピアノで、かつ中身の消耗部分をすべて取り換えたリニューアルピアノを使用しています。
2.同じ機種でも、最もいいものを
例えば有名なYamaha C3 のグランドピアノでも、音がピョンピョンしてたりキャンキャンしていたり、なんじゃこりゃ?というピアノもあります。同じC3 でも、モノによって本当に音が違います。
中古でもリニューアルされていないピアノは音がへしゃっていて、リニューアルされている(したつもり?)でも音が本当になんというか、ひとことでいうとダメだったり。東京中の中古ピアノ店を回りましたが本当にいいピアノが少ないので埼玉、千葉まで遠征し何台も何台も試打して決定しています
3.バリエーションに富んだピアノを
ミナトのピアノは、一つ一つ方向性を与えています。6Fでは、スタンダードなYamaha中心のピアノばかり、そしてその中でも高音がキラキラした1番の部屋、ゴージャスなスタインウェイボストン(2番の部屋)、スタンダードなYamaha G3を3番にといった具合です。
5Fはイロモノフロアで、普段なかなか弾けない特殊な素晴らしいピアノを取り揃えています。
これには、様々なピアノを弾くことで平均化し、発表会やコンクール、コンサートでも動じずに弾くことが出来るようにという狙いがあります。また単純に、たくさんの楽器に触れられることはピアニストとして喜びでもあるとも思うのです。
ぜひ、色々なピアノを触っていただいて、その楽しさと芸術に触れていただければと思います。