「わ~~~~!」
「ギャー~~~~!」
ずっとわめきまくって、叫びまくって、レッスンにならないことがあります。お母様もどうしたらいいのか、この子は音楽をしても大丈夫なのかしら。とそもそもレッスンを受けさせるかどうかというレベルまで考え込んでしまうこともあります。
まず、音楽は義務教育の中にも取り入れられているくらい大事なもので、「体育させるかどうか」という話ですのでこれは絶対にやるべきなのです。特に生のピアノやヴァイオリンの音を与えてあげる重要性は、教室で働いている立場から強く実感しています。数学よりも英語よりも、なによりも、本当に音楽は大切です。子供だからすぐに効果は出ないんです。やりたい、やりたくないとその時の気分でいう事は変わります。
時間がかかるんです。ずっと与え続けるもの、それが音楽なんです。
とはいっても、お子さんがまったく集中しないとお母様も気をもまれます。先生たち、受付も、その対処法は実はよくわかっています。しかし口に出しづらいこともあり、こっそりとブログで書いてしまいましょう。
ズバリ、
「親がその場にいないこと」
なのです。優しいお母さんがいると、甘えたくなる。厳しいお母さんがいると、緊張する。そして先生方も生徒一人であれば教え方を心得ているのでやりやすいのですが、親がいると教える難度も二乗され非常に難しくなるのです。
しかし当然親御さんが、子供を見ていないと不安に駆られます。自分の分身でもあるので、自分のことのように「もっとこうしなさい」
「できるでしょ」「ああしなさい」ということを言いたくなります。お気持ちはすごくわかります。
親御さんに、音楽レッスンについてお伝えしたいこと、それはご自身の愛するお子さんと、先生を信頼してあげてください。この子は、私がいなくてもきちんとやる。と信じてあげること。これが大切なのです。
ほとんどのお子さんは、親御さんがいない時のほうが、ちゃんとしています。逆に自分の親にレッスン室に入られたらすごくやりにくいと思いませんか?
もう一度言います。小さいお子さんのレッスンに、親御さんは、入っていいことは子供の気分を乱しますし先生もやりにくくなります。本来のレッスンの効果が望めません。子供も親が「自分を信じてくれていないから一緒にいるんだ」とそういう気持ちを敏感に感じ取ります。だから甘えたり叫んだりだだをこねたりする。
これは自分自身の体験でもそうでして、小さいころピアノ教室に連れていかれて、ピアノは好きだったのに親がずっとついていたからそれが苦痛でピアノが嫌いになりました。ラッキーなことに今はまた好きになることが出来ましたがどんなに親がレッスンにいることが苦痛かは身に染みてわかっているつもりです。
できうる限り、早い段階で、具体的には3歳以上は、親が一緒にレッスン室にはいないほうがいいです。
子供は日々成長しています。あなたの愛する、大切なお子さんの力を、もっと信じてあげてください。