ショパンコンクールが熱い今日この頃ですが、今日はショパンと同じく「詩人」らしい音楽家でもある、日本の作曲家をご紹介します🎵
今年2025年は、日本を代表する作曲家・武満徹(たけみつ とおる)の生誕95年にあたります。ちょうど10/8が生誕日でした!
武満徹は、日本の音楽史において唯一無二の存在であり、世界中の音楽家たちから今なお敬愛され続けています。クラシック音楽を学ぶ方なら一度はその名を耳にしたことがあるかもしれません。
🎶 世界が認めた「音の詩人」
1930年、東京に生まれた武満徹は、独学で作曲を学び、戦後間もない混乱の中から独自の音楽を生み出しました。
彼の作品は、クラシックの枠を超え、現代音楽、映画音楽、さらにはポップスにまで広がっています。
特に彼の音楽には、「間」や「余韻」といった日本的な感性が息づいています。
たとえば《ノヴェンバー・ステップス》では、琵琶と尺八という伝統楽器をオーケストラと融合させ、
「東洋と西洋の架け橋」として世界に衝撃を与えました。
この作品は今でも多くの音楽大学やオーケストラで取り上げられ、
“日本人の心の音”として高く評価されています。
🎬 映画音楽にも残る温もり
映画音楽の分野でも、武満徹は忘れられない存在です。
小林正樹監督の『切腹』、黒澤明監督の『乱』など、
数々の名作映画で彼の音楽が物語を深く彩りました。
静かな旋律の中に、強い感情と人間の哀しみが宿る——
まさに「音で語る詩人」だったといえるでしょう。
🌱 武満徹が生きた時代から約1世紀。
私たちが日々音楽を学び、奏でる中でも、
武満徹が残した“音を大切に聴く”という姿勢は、今なお大きな示唆を与えてくれます。
生徒さんの中には「現代音楽は難しい」と感じる方もいらっしゃいますが、
武満徹の作品は、耳を澄ませると自然の音や心の鼓動に近い「やさしい音楽」でもあります。
生誕95年を迎えた今、ぜひ一度、武満徹の音楽を静かに聴いてみてください。
たとえばピアノソロ曲「雨の樹 素描」などは音のひと粒ひと粒に、深い祈りのようなものが感じられます。
ミナトミュージックサロンでは、クラシックの基礎から現代作品まで、
幅広く音楽を学び、楽しむ時間を大切にしています。
日常の中で“音”と丁寧に向き合うきっかけになりますように!
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