ユニゾン

ピアノをやるならば、ぜひ知っておいてほしい言葉、「ユニゾン」

知っておいてほしいと言いつつ、ピアノの先生が知らなかったりするのでもしピアノの先生でこれをご存じない方はぜひ今覚えてくださいネ!(汗 

ユニゾンとは等音という意味で、ピアノの弦の音を1つに合わせることを指すことが多いです。ピアノの弦は複数の弦により構成され、たとえばドであればその何ヘルツのドに合わせる、というように行います。

ところで、どのヘルツのドかによって、ドは違います。絶対音感を持っている方も、440ヘルツの絶対音感なのか442ヘルツのそれなのかによって、持っているといいますかわかる音が異なります。なので本当に絶対音感を持っている人でも、他の絶対音感持っている人からすると「このド確実にずれてるわ、あなた音感ないわね」と言われてしまったりすることもw どちらも正しい能力で、そして個人的には別に必要ないようにも思います。少なくとも演奏技術との相関性はほとんど見られないように思います。

それはちょっと置いておいて、複数の弦があると弦によってこのドがちょこっと音が上がったり下がったりするのです。これを、調律過程において基音という音をどこかの音、たいていラで作り、そこから音をコピーしてその減の音に合わせてユニゾンを作っていく、つまり全く同じ音程に合わせていくわけです。

ぴよよ~んという音がしたら、それはユニゾンが狂っている音です。一般の人であれば結構気になるところなのですが、意外にピアニストはこのユニゾンに対しては寛大だったりして、それよりも音程があっているか、例えば8度のドとド、いわゆるオクターボ、の部分を重要視したりもします。気になるポイントが違うわけです。

もちろん両方きっちりあっているのがいいわけなのですが、もうちょっと細かかったりしましてユニゾンはクラシックにおいてはきっちりあっている方がよいとされています、しかしジャズだとあえてユニゾンを崩す場合もあるそうです。また音程も、オクターボを完璧に合わせるのではなく、あえて低音域や高音域だけずらすという調律師も多いようです。音のふくらみが出て綺麗になったり、温度湿度の変化を予想してそのように合わせることもあるらしいです。