トナリゼーション

ヴァイオリン他の弦と共鳴することをトナリゼーションと言います。

ヴァイオリン、チェロなど弦楽器は絶対音感がないと弾けないと思っているアナタ。そんなことはありません。確かに最初はチューナーとにらめっこになりがちなものですが、だんだん慣れてきて、かつよく音を聴いているとトナリゼーションが聞こえてきて、まず共鳴する音が取れるようになります。つまり分かりやすくイタリア語音名で書くとソレラミ、チェロ・ヴィオラならドソレですね。

次の段階になると、そのトナリゼーションを基準として他の音、さらには半音もしっかりととれるようになってきます。耳を育てるとでもいうのでしょうか、弦楽器はそういう意味で、本来音程がとりやすい楽器と言えるかもしれません。

ちなみにピアノは元々音程取れているので音程を取るという概念があまりありませんが、弾き方によってヘルツを高くしたり低くしたりできます。フルートも管をどのくらい差し込むかによってであったり吹き方である程度音程を調整することが出来ます。いずれも弦楽器ほど極端には狂いませんし、良くも悪くもそんなに大きく音高を変化させることは出来ません。

弦楽器をされている方は、ぜひ耳を澄まして音の共鳴を感じてみてください。はじめは全然わからないのは当然ですが、なんとなくかすかに感じるものを探してください。大丈夫、やっていれば必ず聴こえてくるようになりますから。