新型コロナウイルスに対する考え方のご提案

新型コロナウイルスに関して日々話題になっていますが、まずは正しい知識を持つようにしないといけないと考えています。

新型コロナウイルスがなぜ問題になっているのか?特効薬がないのはほかの病気でも同じであり、致死率も新型コロナ以上も病気も以下の病気もあります。一番の問題は、重症者数と、病床数の問題であると考えています。病床が足りなければ、ほかの病気の患者さんも含め医療崩壊が起き、これが最も恐るべき問題です。

ところで、例えば、東京での感染者数をゼロにしようと思えば、PCR検査を誰にも受けさせなければゼロになりますし、多く受ければその数だけ当然増えます。

5月のはじめまでPCR検査数100未満だったのが、現在は病床数に余裕が出たため、東京都は2500、実に25倍程度まで検査数を増やしました。陽性率は、4月半ばの30%をピークに下がり始め、現在は5%程度です。これまでは、コロナかもしれない、という自覚症状がある人が何となくもしかするとで検査を受けていたところ、現状は夜の街など、かかっていそうであると専門家が判断したところをピンポイントで大量に検査している為増えているわけで、感染者数が増えているというより、感染者数が明らかになってきているだけであると考えています。

事実、5月1日では100名ほどいた重症者数も、現在は100名→5名まで減っています。入院患者も同時期の2500人から500人まで減りました。重症化や死亡した人が増えるのが問題なわけで、2ヵ月前から重症者数は20分の1まで減っています。

どう見てもこれは大成功と言えるのではないでしょうか。政府や東京都の政策はもっと評価されていいと思います。皆様方おひとりおひとりの努力の結果でもあります。

国はPCR検査数を1日1~2万に増やす方針をとっており、おそらく感染が疑われる場所をピンポイントに検査すると考えられるので感染が「判明した人」は確実に増えていきます。感染者が増えたというより、「感染が判明した人が増える」ということは治療を開始できるということでもあります。 重症者数が大幅に増えていれば問題でしょうが、逆にこちらは激減しています。

現在が2500件で200名程度ですから、仮に東京都で1万件調査したら800名程度の感染が判明するのは当たり前のことです。

ひと昔前、大学生が就職氷河期である、といわれた時代がありました。あたかも景気が悪くなったかのようなメディアの報道でしたが、実際には景気は悪くなっておらず、大学の数が増えすぎただけというのが事実でした。マスコミは常に、衝撃的な数字のみを強調して伝える傾向にあります。

TV や新聞各紙もそういったデータを明確にわかりやすく伝えるべきであると思いますが、そうなりそうな気配は残念ながらありません。

恐らく来年ワクチンができた後も、感染判明者は何十年も続くと思います。

手洗いうがい等を敢行しつつ、メディアに振り回されるのではなく、きちんと正しい情報を採り続け、少しずつ日常の回復に努めるのが最も良い方法であると考えています。

参考:東京都の対策サイト