終戦の日に寄せて

皆さま、こんにちは。
東京都港区の音楽教室、ミナトミュージックサロンです。

8月15日は、終戦の日です。

1945年8月15日。

長い戦争が終わり、日本に暮らす人々が平和への一歩を踏み出した日です。

8月6日の広島、8月9日の長崎。

原爆によって多くの尊い命が失われたこと。

そして、日本国内だけでなく、戦争によって世界中の多くの人々が犠牲になったこと。

8月という月は、私たちが戦争の記憶と平和について考える機会を与えてくれます。

終戦から長い年月が経った今、戦争を直接知る世代は少しずつ減っています。

だからこそ、過去に何があったのかを知り、思いを受け継いでいくことが大切なのだと思います。

「終戦の日」に、静かに音楽を聴く

音楽は、戦争の歴史を変えることはできません。

けれど、音楽には人の心を静かに動かす力があります。

悲しみを感じたり、

誰かを想ったり、

今ある平和のありがたさに気づいたり。

言葉にすると難しい思いも、音楽を聴いていると自然に心の中に浮かんでくることがあります。

8月15日には、ほんの少しだけ日常の手を止めて、一曲の音楽に耳を傾けてみる。

そんな時間があってもよいのではないでしょうか。

ご紹介したいのは、モーツァルトの《アヴェ・ヴェルム・コルプス》です。

モーツァルトが晩年に作曲した、わずか数分ほどの合唱曲。

もともとは宗教的な祈りのために書かれた作品ですが、その音楽はとても穏やかで、静かに心へ染み込んでいきます。

華やかさを競うような音楽ではありません。

一つひとつの声が重なり合い、静かに響いていく。

その響きに耳を傾けていると、亡くなられた方々への追悼や、平和への祈りというものを自然に感じることがあります。

8月15日。

戦争によって亡くなられたすべての方々に思いを馳せながら、この曲を聴いてみるのもよいかもしれません。

大きなことを考えなくても構いません。

ただ静かに音楽を聴いて、

「平和な日々がこれからも続きますように」

「子どもたちが安心して暮らせますように」

「同じ悲しみが繰り返されませんように」

そんな願いを心の中に置いてみる。

それだけでも、8月15日という日を過ごす一つの形になるように思います。

平和な日常と、音楽

私たちが普段何気なく楽しんでいる音楽。

ピアノを弾くこと。

歌を歌うこと。

楽器の音色を聴くこと。

誰かと一緒に演奏すること。

こうした時間は、平和な日常があってこそ生まれるものです。

レッスンに来て、好きな曲を練習する。

少し難しいところが弾けるようになって喜ぶ。

音楽を聴いて、「この曲が好き」と思う。

そんな一つひとつの小さな出来事を、私たちは普段当たり前のものとして過ごしています。

けれど、終戦の日に改めて考えてみると、こうした何気ない時間こそが、とても大切なものなのだと感じます。

音楽を自由に聴き、演奏できること。

大切な人と一緒に過ごせること。

子どもたちが未来を夢見ることができること。

それは決して当たり前ではなく、守っていきたい日常なのだと思います。

8月15日に、未来へ思いをつなぐ

戦争を知らない世代が増えていく中で、私たちにできることは、過去を忘れないことだけではないのかもしれません。

過去に何があったのかを知り、

亡くなられた方々に思いを寄せ、

今ある平和を大切にし、

そして次の世代へ伝えていく。

その中に、音楽もあるのではないでしょうか。

音楽は国境を越え、言葉の違いを越えて、人の心に届きます。

一つの旋律を聴いて、同じように美しいと感じる。

一つの歌を、一緒に歌う。

そうした小さな共有体験も、人と人をつなぐものだと思います。

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